音楽と映画とファッションとオタク。

2016.11.28

 

尾張のフーリガン、コジマDEATH。

 

 

 

 

疲弊する経済、フォークランド紛争、度重なる社会不安の中、

歪んだナショナリズム。暴力や犯罪のシンボル。

 

 

 

 

「スキンズ」

 

 

 

 

スキンズとはスキンヘッズの略。

元々はモッズをルーツとしております。

全然、違うじゃん! ね、私もそう思う。

 

 

 

 

スキンズと言われて想像するのは?

お坊さん? 野球部? マルコメ味噌? 鳳仙学園?

幹部以外は坊主という厳しい掟。

日本の刑務所でも強制坊主と聞くし、まさに修羅の道。

 

 

 

 

歴史は古く、1960年代半ばに誕生。

労働階級の庶民の主張であり反骨精神。

もともとはレゲェやスカを好んでおり、

パンクよりも前からスタイルは確立されていました。

 

 

 

 

モッズは服とレコードにお金をつぎ込む消費文明の申し子だった。

正にExplorerスタッフwwww

そんなカルチャーについていけなくなったのがスキンズ。

 

 

 

 

労働階級であったスキンズ(モッズも含め)。

モッズがその階級をあやふやにしようとしたのに対し、

その階級を強調し主張したスキンズ。

 

 

 

 

集団で地下道を歩き、休日はフットボール観戦。

あまりに激しい応援は危険極まりない行為を起こすことも。

(この行為をする集団がフーリガンの元祖と言われています)

 

 

 

 

スキンズ↓

 

 

skins

 

 

フーリガン↓

 

 

skins-1

 

 

 

 

ヘアースタイルは基本スキンヘッド。

短めのスタイルもまあアリ。

女子に関しては前髪、もみあげ、後ろ以外は刈上げ。

日韓ワールドカップ時のロナウドみたいな感じ。

最高にファンキー。

 

 

 

 

スキンズのアウターとして有名なのはドンキージャケット。

日本で言うところのドカジャン。

アイビールックのイメージが強い方も多いと思いますが、

ハリントンジャケットもライトアウターとしてスキンズに人気。

ボタンダウンシャツ、ポロシャツ、Vネックセーター、

細身のジーパンに編み上げブーツ。

 

 

 

 

彼らの休日は主にフットボール観戦なので、

クラブで一夜を過ごすことはあまりなかったとか。

 

 

 

 

だが、しかし!ムーブメントには音楽はつきもの。

彼らが主に聴いていたのはロックステディや、

スキンヘッド・レゲェ、所謂アーリー・レゲェ。

60年代後期のモータウン・ソウル(ノーザン・ソウル)。

 

 

 

 

私が無知なだけかもしれないが、意外とスキンズのバンド少ない。

「スレイド」がスキンズの恰好してロックをやってたね。

「シャム69」はスキンズの復活に一枚噛んだことで有名。

 

 

 

 

skins-2

 

 

 

 

70年代後半のパンクの流れから生まれたOi(オイ)は

労働階級の若者達の代弁者。(Oi=パンクロックのサブジャンル)

初期より更にラディカルでバイオレンスになった彼らに強烈に支持された模様。

 

 

 

 

右翼、アナキズム、ノンポリ。その性質と卑屈な階級意識。

深刻な社会不安と共に台頭した過激なナショナリズムの目に留まり、

最前線を担う戦士として都合よく取り込まれてしまいます。

 

 

 

 

最も関係が強いと言われているのがイギリス極右団体

ナショナルフロント、ネオナチと呼ばれる国粋、KKK。

ストリートで幅を利かせていた彼らは政治的思想を背景に

社会に牙を剝くようになる。

 

 

 

 

こうやって書いてみるとかなり悪い方向へ話が進んでますね。

印象の悪い連中でありますが、歴史も長く、

とても奥が深いので気になる方は映画を見るのもおすすめ。

 

 

 

 

トレインスポッティング以来の、最高の青春映画と言われる、

「This is England」。

 

 

 

 

skins-3

 

 

 

 

シェーン。メドウズ監督の自伝的青春映画。

決して、ただのサブカル映画ではないです。

 

 

 

 

映画としてしっかりと伝えたいことがあり、

そのひとつの要素としてファッションや音楽が

当時の時代背景と共に必然的に絡んでくるのが素晴らしい。

観て頂ければある程度スキンズを知って頂けると思います。

 

 

 

 

スキンズは音楽のセンスもファッションもズル剥けてます。

最高に洒落てる。

 

 

 

 

skins-4

Outer : R&VINTAGE (SOLD OUT)

Inner : GUY ROVER

Pants : INCOTEX SLACKS

Shoes : PARABOOT

 

 

 

私はどっからどうみてもロン毛ズですが、

ブルゾンにシャツ、細身のパンツ、編み上げブーツ。

今でも全く廃ってない。

 

 

 

 

skins-5

 

 

 

 

少し違うけど、日本でいえばヤンキーみたいなもん。

最早、悪趣味の象徴とも言える日本の不良ファッション。

日本のヤンキーも昔はファッションリーダーだったはずなのにね。

 

 

 

 

skins-6

 

 

 

 

上で少し触れたトレインスポッティング。

世間一般の幸せを意味する「安定した豊かな生活」と言うものに価値を見出せず、

刹那主義というか、今が素晴らしければOK。

みたいな感じは10代の私には共感しかなかった。

 

 

 

 

因みにトレインスポッティングが一世を風靡してからおよそ20年、

続編が2017年1月以降、順次世界で公開予定。

(トレインスポッティングはスキンズの映画ではありません)

 

 

 

 

もちろん監督はダニー・ボイル。

ユアン・マクレガーをはじめ主要キャストも再び終結。

激アツ! 俺トク!!

 

 

 

 

 

kojima

 

 

 

 

 

 

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