こんにちはこんばんは。鈴木です。
本日から3日間店頭ではアンティークウォッチのイベントを開催。
7年振りに開催の待望のイベント。
ロレックス、IWC、オメガ、その他のブランドも含め約60本の圧巻の物量でお待ちしております。
スペシャルなヤツもございますのでご期待下さいませ。
久しぶりに展開するという事もあり私、興奮が止まらないっす。
是非イベント期間中にご来店下さいませ。興奮を共有しましょう!
それでは本日の本題へ。
「史上最強のブッシュジャケット」降臨です。
ウィリスアンドガイガーの名品復刻シリーズも遂にここまできました!
当時のウィリス&ガイガーの持てる技術を全て注ぎ込んだと思われる至極のジャケット。
「Professional Outdoor’s Man」とも呼ばれ「ホワイトハンターフィールド」の異名を持つこちら。
ハンギングだけで圧倒的な存在感。期待に胸膨らんじゃいますね。
まずは凝りに凝ったディテールからご紹介しようと思いましたが、そもそもウィリスアンドガイガーって何?っていう方もいらっしゃると思いますのでブランドのご紹介から。
1902年北極探検家ベン・ウィリスによって創設されたアメリカのアウトドアブランド。登山や撮影を目的とした探検隊に独自デザインを提供。1930年代にアメリカ東海岸の上流階級の間でサファリ旅行がブームになった際にいち早くサファリクロージングを発売。当時非常に人気の高かったN.Yにある富裕層の為の高級ハンティングショップ「アバークロンビー&フィッチ」の生産を請け負う。またアメリカ軍からの要請でパイロット達の防寒性の高いフライトジャケットも手がけるようになり、ブランドステイタスを確固たるものに。
これを聞いただけでも凄いブランドだという事はご理解いただけたと思います。
加えて「ウィリスアンドガイガー」は第一次世界大戦のアメリカ空軍へのジャケットの供給、それ以降も「A-2 フライトジャケット」や「G1 フライトジャケット」「B-3 フライトジャケット」などの空軍用フライトジャケットの生産をしていた事でも有名。有名なところだとマッカーサーが来日時に着ていた「A-2」はウィリスアンドガイガー社製と言われています。その他にもアメリカ合衆国大統領(アイゼンハワージャケットと名前が付くぐらい有名なフィッシングジャケット)や大西洋単独飛行時のチャールズ・リンドバーグ、エベレスト登頂時のエドムンド・ヒラリー、俳優のクラーク・ゲーブル、グレース・ケリー、作家のアーネスト・ヘミングウェイのサファリジャケットなど歴史的背景や逸話に事欠かないレジェンドブランド。
洋服好きな方であれば一度は憧れ、所有している方も多いかもしれません。
そんなウィリス&ガイガーのホワイトハンターフィールドジャケットのディテールをご紹介。
こちら。
首元はスタンドカラー仕様。このスタンドカラーの中にフードが収納されています。この手のタイプでフードを出してみると、フードだけがやけにチープでイマイチって事がありがちなんですがこれはフードを出した状態も成立します。
前身頃に配置されたポケットの数とそれぞれの機能性、実用性も凄い。そしてポケットの数だけでなくフラップの形(デザイン)、ポケットの形状、構造。どれをとっても手間がかかる仕様。
左胸最上段には双眼鏡とレンズカバー。
中段は銃のカートリッジ用ポケット。
脱落防止とカートリッジが見えないように見た目にも配慮された仕様。
下段のポケットの中は3層構造という凝った仕様。
メモ帳や狩猟ライセンス、地図やその他小物を区分して収納できるように考えられた構造。
凄くないですか?それぞれのポケットのデザイン1つとってもデザイン性と実用性の高さがうかがえます。
左袖のポケットにはサングラスや眼鏡を収納可能。
袖口はボタンを留める位置で袖口幅を調整可能。ボタンを外した状態だと袖口幅が広めに設定してあり、状況に応じてざっくり袖を捲れる仕様になっています。
右肩にはガンパッチ。
両肩にはエポレットを装備。
エポレットは若干、後ろ身頃側に付いているので苦手な方も気にならないと思います。着た時に正面から見ても目立たない位置。
背面の両脇部分にはしっかりと可動域が確保されたアクションプリーツ。実際には道具として使われていた洋服なので機能性(動きやすさ)がしっかりと考えられた仕様です。
ウェストのドローコードは見た目のスタイリッシュさだけでなく、蟻の侵入防止にも役立った実用重視の仕様。
裏地が付いたフルライニング仕様。裏地も表地同様の「340コットンブッシュポプリン」を使うコダワリ。普通は裏地には安価な別生地を使う事が多いですからね。堅牢性を重視した結果なのでしょう。かなり贅沢な仕様です。そして復刻ならではの嬉しいアップデートも。フードとウェストのドローコードの先にはガンチップ、ストッパーもアンティークゴールドにする事で高級感のある仕上がりに。
裏地を裾部分で縫い留めていないのは動き易さを確保する為。
これにより表地の縫製箇所が見えてしまう(総裏地仕様の場合、多くは表地の縫い目が見えない)為、縫い代の処理にも気を遣う必要があります。裁ちっぱなしという訳にはいきませんからね。脇縫い部分含め、細かい部分までしっかりと生地の断ち切り部分にロック始末が施されています。
ジップは本来ならばオリジナルと同じSCOVILL社のジップを使いたかったようですが現存するものはなく、同じ金型で作られたTALON社のジップを使用。雰囲気は十分過ぎるほど。
ジップの留め部分の金具の形状にまで拘った仕様です。
前述の通り、生地はブランドを代表する「340コットンブッシュポプリン」。1インチ(2.54センチ)間に340本の二重撚り綿糸を高密度に織り上げる事から名付けられた緻密な織り生地。当時一番恐れられていたマラリア蚊から皮膚を守ってくれる鎧のような役目も担っていたようです。
赤タグ時代のオリジナルブッシュポプリンの色と風合いを再現すべく、撚糸から織り、染めまで4回の色調整を繰り返し、限りなく「完全再現」に近い仕上がり。
そして極めつけは当時と同じように型紙(マスターパターン)はCAD(コンピューターで型紙を作成するシステム)は使わずに手で引くコダワリ。このディテールの型紙だと途方もないパーツ数になる為、かなりの時間と労力。それでも手で型紙を引く事によって自然な丸みになるという事に拘った結果の選択。
ウィリスアンドガイガーの名品復刻シリーズ。今回は日本製に変更(前回まではアメリカ製)になり、以前よりも完成度とクオリティーが上がったのは間違いありません。その影響は価格にも。これがUS製であれば確実に20万は下らないと予想できますが、今回は日本製である事により143,000円(税込)で抑えられているのも嬉しいですね。
一重仕立てでこれよりも簡素な作りのUS製ヘミングウェイブッシュジャケット(昨年の4月リリースで154,000円)よりも安いという結果に。あれも今アメリカで作ると20万を超えるらしいですからね~。いやぁ買っておいてよかった~。
んじゃ、着てみますね。
バリー(パンツ)とはかなり良いバランスで着れます。チノクロスのバリーを穿くのであればブラックかストーンでお願いします。流石にこの色のアウターとカーキのチノは危険度が高すぎます。ナシではないと思いますが難易度が相当高いかと。
トロピカルウールのバリーとも相性抜群です。
お蔭様でトロピカルウールのバリーはブラウンは完売、グレーも残りXXLが一本のみ。シンデレラサイズの方は是非!
勿論、デニムと合わせてもカッコイイ。
172センチ60キロでサイズ「36」を着ています。私位の体型ですとシャツ一枚で多少ゆとりがあるサイズ感です。
ジャケット(ブレザー)やカバーオールの上からでも着れちゃいます。
アノラックのようなモノを中に着ても良いですよ~。
ホワイトハンターフィールドのシルエットは当時のまま変更されていません。腕周りもゆったり目なので中にも結構着込めます。冬まで対応可能な3シーズンアウター。
個人的にはスタンドカラーに収納されたフードを出した状態の見た目も好き。
立ち襟部分のボリュームが軽減され着易くなった印象。
フード収納のままのスタンドカラーでも、フード出した状態でもどちらが正解という事はございませんのでお好きな方でお楽しみいただければと。
どちらにしてもメチャクチャかっこ良いんすよね~。
袖が長く感じた場合は袖口のボタンを外して捲って着て頂くのも良いですよ。
「こなれ感?」を演出できます(笑)
私は基本的に洋服の「一生モノ」なんてあり得ないと思っているタイプですが、これは一生モノと言っても過言ではないなと。
流行に左右される事なくずっと着続ける事が出来ます。
元々は「ギア」ですからね。メンズ特有のミリタリーやワーク、スポーツに属するユニフォーム的なモノ。
全てのディテールやデザインに意味があり、それが「機能美」という考え方。
ただ「洋服」を着ているというよりも背景やストーリーを含めた浪漫(ロマン)を楽しむ感覚。
男子が大好きなヤツです。
ここで念の為にお伝えしておきたい事がございます。
ウィリス&ガイガーを代表する生地「340コットンブッシュポプリン」は着こんだ方が確実にカッコイイ!
正直、着込んだ風合いのモノを見てしまうと新品状態がダサく感じてしまいます。
形は違いますが私が昨年4月に購入した同ブッシュポプリンのヘミングウェイブッシュジャケットをご覧ください。
■新品
■現在
多少雰囲気は変わっているだろうという認識はありましたが、まさかここまで変わっているとは自分でも驚き。
シワやステッチ部分のパッカリングによる陰影がヤバイっすよね。
色に関しては着込んで変化したのか、はたまたカメラや照明の問題なのか。
黄色っぽさが抜けたというか、いい意味で「くすんだ」と言えばよいでしょうか。
ただ、カメラは同じですし店内の照明環境も変わらず。
という事は少なからず着用と洗濯で生地の色合いも変化したと想像できます。
コットンなので洗濯や経年で退色するんですよね~。
結果、経年も楽しめる生地という事。
私は着込んだ風合いの方が圧倒的にカッコイイと思っています!
本日ご紹介のホワイトハンターフィルドも現在は新品状態でこんな感じですが、
着込んだらこんな風合いになるのではないかと。
古着でお持ちの方や、古着が好きな方であれば想像して頂けると思いますが、実際こんな感じですよね?
着ていくうちにこんな雰囲気になったら堪らないですよね?
勿論、必ずこうなるとは言い切れませんが古着のソレや自分のヘミングウェイジャケットを見る限り、高い確率で近しい雰囲気になるだろうと。
生地に雰囲気が出てきたらこう着たい。
やっぱり白T、デニムとの組み合わせが最強ではないかと。加えて小物はインディアンジュエリーとアンティークウォッチ。この組み合わせだと流行や年齢に左右されず着続けられます。むしろ年齢重ねて着ている方がカッコ良いでしょうね。ただ、この感じだとホワイトハンターフィールドも着込んでヤレた雰囲気になっていて欲しいですね~。
皆様、想像してみて下さい。あのイラストのような雰囲気になっていたらどれだけカッコイイ事か・・・。
想像するだけで興奮しちゃいますねっ!!
サイズの参考の為、川端と大西の着用写真も掲載しておきます。
川端(170センチ68キロ)はサイズ「38」。
大西(176センチ74キロ)はサイズ「40」。
双方共に中に少し着込めるサイズ感です。ご参考まで。
Willis & Geiger(ウィリスアンドガイガー)ファンの方、好きだけどアンチ復刻な方、全然知らなかったけど気になる方。
オリジナルに勝るとも劣らない、雰囲気、クオリティは十分すぎる程に再現されていると思います。
ごちゃごちゃと色々書きましたが、単純にカッコイイ!!
是非一度、現物をご覧になり、袖を通してみて下さい。
お値段はボチボチしますが長い目で見れば絶対に良い買い物ですよ!
本日ご紹介したウィリスアンドガイガーのホワイトハンターフィールドジャケット。
安心クオリティーの日本製でお値段143,000円(税込)。
オンラインは下記からご覧いただけます。
【Willis & Geiger ウィリスアンドガイガー】史上最強のブッシュジャケット”ホワイトハンターフィールドジャケット”←クリック or タップ
少量展開なので気になる方はお早目にどうぞ。再入荷はございません。
先日ざっくりご紹介したエンジニアドガーメンツやワーカーズに続き本日ご紹介のウィリスアンドガイガー。
昨日もエンジニアドガーメンツ、ポストオーバーオールズ、ワーカーズが入荷。
そして本日入荷予定のディーシーホワイトの秋冬(梳毛ウーステッドウールのジャケットとデニムのセットアップ)の一部。
実はこのディーシーホワイトのジャケットというのが既に予約完売した10周年記念限定モデル「ディケイド」のベースになっています。
まだまだ8月上旬だっていうのに秋冬の新入荷ラッシュで店内がヤバイ事になってます。
新しいエアコンでキンキンに冷えた店内。ですが別の意味で店内は「激アツ」。
立ち上がりシーズン特有の高揚感で溢れかえっています。
加えて、本日からアンティークウォッチのイベントも開催中。
皆様のご来店をお待ちしております!
鈴木