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2025.09.20

【BARNSTORMER バーンストーマー】完全別注第三弾! “BARRY Corduroy バリーコーデュロイ”

こんにちはこんばんは。鈴木です。

 

昨日から販売をスタートしたバーンストーマー別注モデル「バリー」のコーデュロイ。

 

突然で驚きました???

 

今回は事前の告知一切なしのゲリラ発売?にしてみました。

 

こんなやり方もたまには面白いかな~って。

 

水面下で事前の準備は進めていたので、途中で何度もインスタに出しちゃおうかなって思ったんですけどね~。

 

なんとか思いとどまりましたっ笑。

 

本日からバンバン露出していきます!

 

 

 

昨日から店頭・オンライン共に販売開始しておりますので既に購入済、もしくは検討中の方もいらっしゃるかと。

 

チノツイル、トロピカルウールに続き完全別注モデルのバリーの第三弾「コーデュロイ」。

 

前置き長くなりましたがこちらです。

 

 

【Explorer別注モデル】BARNSTORMER  “BARRY” CORDUROY TROUSER – BROWN 31,460円(税込)

こちらのブラウンと、

 

【Explorer別注モデル】BARNSTORMER  “BARRY” CORDUROY TROUSER – OFF WHITE 31,460円(税込)

オフホワイト(生成り)の2色展開。

 

コーデユロイの王道のセレクトだとネイビーとベージュ(タン)みたいな選択になるのでしょうけど・・・。

他でありそうなモノを別注で作る意味もないですし、私的にはネイビーよりもブラウン、ベージュよりもオフホワイトの方がカッコイイと思いまして。

特にオフホワイトなんてコーデュロイではあまりやらないと思うんですよね。

秋冬に穿く白いパンツって凄く良いんすよ。トップス、アウターの色も選ばないですし。

ダークトーンになりがちな秋冬のスタイリングが明るくなりますしね。メリットしかないかと。

いつもはツイルの「ストーン」を穿いているので今年はコーデュロイの「オフホワイト」にお世話になろうかと。

 

お値段は31,460円(税込)。サイズはいつも通り「S」から「XXL」まで。

今回も変わらずの秀逸な仕上がりでございます。

 

コーデュロイは工場のキャパや納期の問題もあってシーズン中の追加生産が難しいのでお早目がオススメ。

特に端のサイズの方は。

 

 

 

本日のブログも長くなりそうですが、コーヒーでも飲みながらじっくりとお付き合いくださいませ。

まずはお約束のディテール紹介。

 

1アウトプリーツ(タック)でボタン部分は持ち出し仕様。

穿き心地も安定の天狗仕様にジップフライ。テーラー仕様のライニング。

後ろポケットは左はフラップ付き。右はフラップなしの仕様。この方が右側のポケットにバンダナやハンカチ入れやすいですよね。ココは実用性を重視。基本的な仕様はチノのバリーと同じです。

裾はフラシ(未処理)仕様。お好みの裾の仕上げで穿いて頂けます。

今回はコーデュロイ。14ウェールの細すぎず太すぎずな畝感。これ位の畝の太さであればラギッド過ぎず、キレイ過ぎず程よい雰囲気。

あえてコットン100%ではなくコットンとポリエステルの混紡の生地をセレクトしました。TC(コットンポリ混紡)のコーデュロイを選んだ理由は後程。

どちらの色もコーデュロイの美しい光沢とキレイな畝感。特にオフホワイトは相当良いですねっ。

 

 

 

 

「バリー」というパンツを知るのが初めての方もいらっしゃると思いますので改めて説明させてください!

 

説明が不要な方はテキトーに読み飛ばしてくださいね。

 

 

 

この別注モデル「BARRY バリー」ですが、

 

テーラー仕立ての英国ルーツなドレスチノのイメージとかといえばそうではなく、合理化の国で直線的に簡素化されていった大量生産のアメリカンチノの中間位なイメージ。

 

ウェストバンドの内側やライニング部分などテーラーによる丁寧な手仕事的ディテールもまだ残っていてドレスとカジュアルの間なイメージ。

 

そのカジュアル感を演出する上での象徴的なディテールが「プリーツ(タック)」。

 

しかも「アウトプリーツ」である事が重要だという私なりの解釈。

 

もっとガチガチの正統派に作るのであれば「インプリーツ」、アイビーど真ん中にするのであれば「フラットフロント(ノープリーツ)」にするところを敢えてこのディテールに。

 

これによってバーンストーマーさんのテーラーメイドな中身と作りは踏襲しながらもよりカジュアルな見た目にしています。

 

個人の感覚やイメージ、自身が過ごしてきた時代による体験の部分も大きいとは思うのですが私なりにこんなイメージで別注しました。

 

 

 

一番重要なシルエットはどうかと言いますと。。。

 

変わらずの太すぎず、細すぎずの絶妙な塩梅。

スタイリッシュになり過ぎず、

鈍くさすぎる事もない。

キレイ目過ぎる事もなく、

カジュアル過ぎる事もない。

誰もが穿きやすいと感じる事ができる中庸なシルエット。

バリーを作るにあたって目指したものはジャケパンスタイルで仕事でも使えて、休みの日はTシャツやスウェット、スニーカーやサンダルでもカッコよく穿けるモノ。

 

 

オフホワイトだとこんな感じ。

イタリアブランドが作るようなスタイリッシュで艶っぽい感じではなく、イギリスのテーラー文化から派生したいかにもドレスでフォーマルなカタイ印象でもなく。

かと言えば、簡素なディテールとズドーンとしたシルエットで直線的な近年のアメリカンなスラックスでもなく。

うまーくそれぞれの良いところをミックスしたシルエットや雰囲気を目指しました。

ジャケットやシャツを合わせてキレイな雰囲気でも着れるけれど、Tシャツやスウェットでも成立するモノ。

イメージしたのはそんな感じ。

最初に作ったチノツイルの時に何度何度も修正を繰り返した末に完成した別注モデル「バリー」。

 

パンツってミリ単位の違いで全然違う印象になってしまうのでホントに難しい。

 

大袈裟ではなくディレクション、型紙、縫製工場、生地、関わる全ての要素が絶妙なバランスになった時だけに実現する「奇跡」と言っても過言ではありません。

 

 

 

 

 

 

 

それではここで生地をポリエステル混のコットンにした訳をご説明させて頂きます。

 

ポリエステルが入る事でコットン100%のコーデュロイよりも生地にハリがあるのがポイント。

 

今回使ったコーデュロイは「TC(テトロンコットンの略)」と呼ばれるコットンポリエステルの混紡生地。

 

コットンの風合いを楽しみつつ、ポリエステルの機能性も兼ね備えた生地。

 

バリーはコーデュロイに限らず、流行に左右されにくく、長く穿いて頂きたいという前提でのご提案です。

 

そうなると経年によるシルエットの崩れは避けられません。

 

可能な限りシルエットをキープしたいという想いからコットンポリエステルのコーデュロイを選びました。

 

経年でクタッとした風合いがカッコイイと感じる5ポケットパンツやアウターなどであればコットン100%を選んだと思いますけどねっ。

 

バリーのコンセプトにはコットンポリのコーデュロイの方が合っていると判断。

 

これにより少しの事は気にせず実用性も考慮したバリーのコーデュロイが完成したという訳です。

 

 

 

ここからはスタイリングのご提案。

 

まずは各種シャツ。

 

定番のボタンダウンから、

インディビ別注のカバナ襟のシャンブレー、

先シーズン、リネンで展開してすぐに完売したモデルの生地替え。しかも今回のシャンブレー生地2種はどちらも今回で廃番というオマケ付き。こちらも見逃せません!

大好きな長袖キャンプカラー、

ワーカーズの新作のウェスタンシャツ。こちらもかなりオススメなので後日改めてご紹介します!私はサテンにしました!

勿論スウェットや、

かなり好評な別注のデニム襟のラグビーシャツも。こちらも後日ブログで紹介する予定ですがそれまでになくなってしまう可能性も出てきました。検討中の方はお早めにどうぞ。

各種シャツは勿論、スウェットやラグビーシャツのようなスポーツテイストのカジュアルなアイテムまで何でもイケます。

 

 

 

実際にコーデュロイを穿く時期はアウターを羽織る機会も多いですよね。

 

ジャケット(ブレザー)や、

カーディガン、

Gジャン、

ミリタリージャケット、

カバーオール、

ダウンベスト、

チマヨベスト、

フレンチチャイナに、

バブアー、

バルマカンコートにも。

メンズの定番的なアイテムに合わせやすいバランスなんです。

 

 

おっと、旬なヤツを忘れておりました!

今シーズンのメインな「MAINE メイン」との合わせ。上下コーデュロイだからどうかな?と懸念していましたが違和感なく。上下の色の差がちゃんと出せればオッケーかなという印象。ただ、無理する必要はないと思うのでコーデュロイではなくチノツイルを穿いて頂くのが無難かと。

 

 

 

特に最近のアウターやトップス全般のゆとりあるサイズ感にも負けないバランス、シルエットを強く意識しています。

 

トップスやアウターの身幅の広さ、着丈の長さ、腕周りの太さ。

 

そういうトップスのボリュームに耐えれる位の腰回りのボリュームとワタリ、裾幅にしています。

 

勿論、やり過ぎない程度に。やり過ぎると一過性のパンツになってしまう。バリーはこの塩梅が絶妙なんです。

 

流行に左右されづらく、幅広いスタイルに使える絶妙なバランスに仕上がっていると思っています。

 

 

 

バリーのコンセプトの1つに「オンでもオフでも穿けるシルエット」というのがあります。

 

ビジネスでのカジュアル化が進む中で、ジャケパンの時に穿けるシルエットを意識しています。

 

仕事でも穿けるとなれば頻度も高くコスパも良く感じて頂けるはず。

 

何よりも沢山穿いて頂けるのが一番嬉しいですからねっ!

 

この点に関してはチノツイルやトロピカルウールをご購入頂いたお客様からの生の声としてご評価頂いておりますので間違いのない事実かと。

 

 

 

もっとキレイ目なスラックスや、もっとカジュアルなパンツは世の中に沢山存在していると思うのですが、この位の雰囲気のスラックスってあまりなくないですか?

 

イマドキ過ぎず、クラシック過ぎず。

 

細すぎず、太すぎず。

 

スタイリッシュ過ぎず、鈍くさ過ぎず。

 

いい意味での「いなたさ」を残した現代のアメリカンタイプのスラックス(チノパン)にできたかなと。

 

 

 

 

 

ずいぶん長くなりましたが、もう少しだけお付き合いください。

 

 

 

 

 

このパンツを作るにあたってベースにしたのは自身が所有するUSブランドのチノトラウザーズ(チノパン)。

 

不思議な事にそのチノは毎年、毎シーズン穿きたくなる。

 

1-2年でパンツの好みが変わる自分が毎シーズン穿くパンツというのが不思議でして。

 

恐らく色々な意味でバランスが良いんでしょうね。

 

流行や自身の好みの変化に左右されづらい絶妙なバランスのパンツだったんだなと。

 

私は「パンツ」こそがメンズファッションの要だと思っています。

 

今まで沢山のパンツを穿いては穿かなくなってを繰り返してきました。

 

そんな中でここまで長い年月飽きずに嫌にならずに穿いたパンツって後にも先にもこれしかないなって思いまして(リーバイス501以外)。

 

ただ、同じモノはもう買えない。そして似たモノは見つからない。

 

そうなったら作るしかないなってずっと考えていました。

 

ただ、どこで作っても良い訳ではないんですよね。パンツは特に難しいですからね。

 

作りたいパンツの雰囲気やニュアンスを共有できて、クオリティー的にも納得いくものが作れるブランドじゃないと。

 

この「雰囲気やニュアンスを共有できる」っていう所が凄くハードル高い。

 

その感覚的な部分を会話の中で共有できる、それを信頼できる方かどうかが肝になります。

 

それができないと何回やり直してもイメージするものは上がってこない。

 

関係性も重要なポイントになります。これは過去の経験から間違いのない事実。

 

 

 

 

以上がバーンストーマーのモンロウさんに「バリー」を作ってもらった経緯。

 

誤解を恐れずに言えば自分が欲しいから作ったのが「バリー」。

 

恐らくどのお店のバイヤーさんも一緒だと思うんですよねっ。

 

こんなモノが欲しいんだけど、どこを探しても見つからない。

 

どうしても自分が欲しい、着たい、穿きたいから作ってしまえっみたいな。

 

こういう理由で作る別注が一番気合いが入りますし、純粋に「好きだから」という気持ちでお客様にご提案できる。

 

自分が本気で好きじゃないモノ、気に入っていないモノなんてお客様にオススメできませんっ。

 

やっぱり自分が気に入っているモノをオススメしたいっ!!!

 

いくら仕事だからと言って自分が気に入っていないモノを「コレ、いいですよっ!」なんて言える程、器用な人間ではございませんし。。。

 

 

 

ちなみに自身が所有していて別注のベースにしたアメリカブランドのチノは「BARRY BRICKEN バリーブリッケン」のモノ。

 

リスペクトを込めて別注のモデル名を「BARRY バリー」にさせて頂きました。

 

これだけは別注の話を持っていく最初の段階で決めてました!

 

恐らく洋服好きな方であれば「バリー」って聞いただけでピンときてたでしょうけどね。

 

 

 

最後の最後。これだけはお伝えさせてください。

 

このウェストバンドの紙のフラッシャー。

アメリカのクラシック系パンツ専業ブランドには必ずと言っていい位ついている紙のフラッシャー。

 

最初にバリーの別注の打ち合わせをしにバーンストーマーさんのオフィスに行った時にダメ元で打診してみました。

 

「こんな感じのアメリカンチノなイメージの紙のフラッシャーが付けたいです!」って。

 

そしたら「やりましょうっ」と言って頂けまして・・・。

 

タイミングも良かったみたいですけどねっ。

 

海外向けの卸売りにも力を入れているバーンストーマーさんに海外の卸先のお店からも同じ要望があったらしく。

 

今後、海外向けに生産する製品に付けようかと考えていた矢先の話だったのでトントン拍子に話が進みまして。

 

これが付いているだけでもアメリカのパンツブランドのような雰囲気に見えますよねっ???

 

インポート好きなお客様にもご納得頂ける仕様なのではないでしょうか?

 

バリーを別注をする上で私の中で非常に重要なポイントだっただけに凄く嬉しくてですね~。

 

そんな経緯もあり、最初に購入させて頂いた「バリー」の紙のフラッシャーは記念に保管してあります(笑)。

 

 

 

 

以上長くなってしまいましたがバリーを別注作成して頂いた経緯や想いを書かせて頂きました。

 

今回のコーデュロイもかなり良い出来なので是非ご検討下さい。

 

定番のチノツイルの2色も一部サイズが欠けておりますが11月に再入荷予定がございます。

 

まずは「定番!」という方は是非そちらもご参照下さいませ。

 

 

 

本日ご紹介のバーンストーマー別注モデル「バリー」のコーデュロイは下記からご覧ください。

 

【BARNSTORMER バーンストーマー】完全別注第三弾! “BARRY Corduroy バリーコーデュロイ”←クリック or タップ

 

 

 

 

 

 

 

 

本日も長いブログを最後までお読み頂きホントに有難うございました。バリーに関してはお伝えしたい事が沢山あるのと同時に過去のブログ見て下さい的な簡略化したご案内もしたくないという私的な理由からしっかりとご説明させて頂きました。

見た目は地味ですが穿いてみると凄く良いのが「バリー」。是非お試しください。

鈴木