ブログ内検索

2026.05.30

明日までイベント開催中【American Optical アメリカンオプティカル】の数々の偉業

こんにちはこんばんは。鈴木です。

 

明日まで開催中のAmerican Optical アメリカンオプティカルのイベント(以下AO)。

本来であれば昨週のブログでご紹介すべき内容なのですが・・・すいません、色々と間に合っておらず。

 

知るほどに奥深いAOというブランド。

実はAOの歴史はそのまま「眼鏡の歴史」と言っても過言ではない位。

なにせ1833年創業の現存する世界最古の眼鏡メーカー。その長い歴史が持っているストーリーは膨大。

今では誰もが当たり前だと思っている眼鏡のディテールの多くがAOが生み出したディテールだったりします。

 

AOが生み出したいくつかの代表的なディテールを少しだけご紹介しておきますね。

えっ、そうなの?って思う事だらけだと思います。

 

 

まずはクリングス(鼻あて)、

今では当たり前すぎるディテールの鼻あて。これもAOが生み出したディテールというから驚き。

 

 

 

テンプルのシェイプ、

この耳の辺りでくびれるシェイプデザイン。当時の眼鏡は調整してかけるという概念がなかったのを、AOが曲げて調整しやすいように考えて取り入れたデザイン。当時はシェイプがなくまっすぐなデザインが当たり前だったよう。

 

 

 

フルビューと言われる上側に付いたテンプルの位置(赤丸で囲った)。

えっ、これが普通でしょ?って思いますよね?

今では当たり前すぎるこのディテール(位置)が1930年代にはこの位置が革新的だったというから驚き。当時はレンズの中心位にテンプルがくるのが当たり前だったみたいでして。

 

これは1930年代にフォードが作る自動車が民間に普及し始めた時代に、眼鏡の真横に付いていたテンプルの位置を上にずらしてサイドの視界を良くするために考えられた仕様と言われています。

当時AOが「FUL-VUE(フルビュー)」というスタイルで商標登録をとったもので、今では当たり前の仕様。誰もが眼鏡を思い浮かべればフルビューの位置を思い浮かべます。

眼鏡の絵を描きなさいと言われれば子供でもこのフルビューの位置にテンプルを描きますよね?

それぐらい現在のスタンダードを作ったのがAO。

 

当時このスタイルで眼鏡を作る他メーカーはAOにライセンス料を支払い、必ず「FUL-VUE」と記載しなければいけなかったという事実。

現在は商標登録の期限が切れているのでどこのメーカーでも作れるみたいです。今となっては当たり前の事を最初にやったのは感心を通り越して敬意に値しますよね。

 

 

 

縄手(ケーブルテンプル)、

こちらの縄手、もともとは乗馬の時の上下の振動でも眼鏡がずれないようにと考えられた仕様。ヴィンテージの眼鏡だとこの仕様のものをよく見ますよね?

このケーブルテンプルは合金を編み込んだモノで現在進行形でアメリカ生産。チタン素材に大きく移行していった日本の眼鏡市場ではこの合金を編むという技術を持った職人がほぼいない、そして近い将来いなくなるとの事。

その為、現在の日本(世界のトップオブトップの鯖江)でも生産が難しく失われつつあるディテールのようです。この時代に鯖江でできなくてアメリカでできるって事も凄いですよね。

 

この事実には本当に驚きました。好みが分かれる仕様だとは思いますが、かけていてズレにくいのは事実ですのでお試しいただく価値はあるかと。

 

如何ですか?ここまでご紹介しただけでもかなりの偉業を成し遂げているブランドだという事はお判りいただけたかと。

今、我々がイメージする眼鏡のベーシックな姿の大半はAOが生み出したという事がよく分かります。

「AOの歴史=眼鏡の歴史」は大袈裟ではないんですよ。それぐらい凄いブランド。

それでいて現在もアメリカ生産を貫くって、やってる事が男前過ぎる。

 

なのにですよ・・・・

 

市場での認知が低すぎますよね~。

少なからず良いモノをお客様にご紹介する(伝える)という職務に携わっている以上、AOの良さをもっと多くの皆様にお伝えしなければ。

そんな責務を感じてしまった訳でございます(笑)。

現在、眼鏡やサングラスの購入を検討中という方はその選択肢の中にAOを含めて頂けると嬉しいです!

 

 

ここからはイベントラインナップの中から個人的なオススメをピックアップしてみました。

今回のイベントで楽しみにしていたメタルフレーム系のモデル。

 

その中でもストーリーも含めて一番オススメなのがこちらの「SAMPSON サンプソン」。

前述のケーブルテンプルタイプもございます。

 

一番特徴的なのはブリッジ(左右のレンズを繋げるパーツ)がダブルブレースドブリッジ。

フロント側とバック側で2枚のブリッジが使われています。

フロント側で2箇所、

バック側でも2箇所、

計4か所を留めてある仕様。

見た目は華奢に見えますが、この仕様により実は頑強な作り。

 

このサンプソンは1940年代に作られていたモデルの復刻。USネイビーのサンプソン海軍将校が名前の由来。

アメリカ海軍の軍艦にもその名前が使われる位の功績を残し強さの象徴として語り継がれているサンプソン氏の名前を冠したモデル。

特にケーブルテンプル仕様のモデルは当時のAOの技術が詰まりまくった(フルビュー、ケーブルテンプル、ブリッジ)仕様。

フルビューを代表するモデルとして1970年代まで長く生産されていたAOを代表する名品。

 

 

 

 

もう1型オススメなのが「LINER ライナー」。

こちらも1952年リリースのフルビューモデルの復刻。

こちらもサンプソンと同様の4点留めブリッジ仕様。ミュージシャンのボブディラン愛用モデルとしても有名です。

 

 

顔に馴染みやすいのがメタルフレームの特徴ですが、この2型の特徴的なブリッジは目を惹きますよねっ!

これ以外にもフルビューを体現したメタルフレームが3型ございます。

 

ブリッジが一山(いちやま)のKLINE(クライン)、

ツーブリッジのEMMETT(エメット)、

オクタゴンタイプのWESLEY(ウェズリー)。

自分的にはこの形が一番しっくりきました。ホントはサンプソンが一番気になってたんだけど・・・。色々とかけ比べてみたらコレが一番しっくりきちゃいまして。

 

眼鏡はかけて見ないと分からない部分も多いので、当初自分がイメージしていたモノと全然違うものになるという「眼鏡あるある」。

皆様も色々とかけ比べて頂き好みの一本を見つけてくださいねっ。

ちなみにご紹介した一連のメタルフレーム系は女子にもオススメ、というか人気らしいです。

奥様や彼女と一緒にお試し下さいませっ!

 

 

勿論、その他にもAOを代表する王道モデルもビシッと揃っております。

 

ジョン・F・ケネディー愛用でブランドを代表するモデル「SARATOGA サラトガ」、

 

 

アメリカ空軍への供給、月面探査アポロ11のクルーが携行、映画タクシードライバーのロバート・デニーロ着用などストーリーに事欠かない「ORIGINAL PILOT オリジナルパイロット」、

 

 

アメリカ軍のモント将校の依頼で作られた事に由来する「サーモント」、黒人解放運動のマルコムX氏愛用モデルとしても有名。

 

 

1950年代のアメリカ黄金期を代表するスタイルの「TIMES タイムズ」。

背景やストーリーに事欠かないレジェンドブランドのアメリカンオプティカル。

私も最近知った事実なのですが、AOが民間向けに眼鏡を作る事を再開したのはこの20年ぐらいのようです。

それまではしばらくは軍用の仕事だけを担ってきたみたいです。

アメリカ軍だけでなくその他の国の軍用眼鏡も生産していたのでその仕事だけで充分にやっていけたという事のようですね。

この20年位で民間向けの眼鏡を改めてちゃんと作ろうという事で現行のシリーズが作られ始めたという経緯です。

 

 

しばらく世の中の表舞台に出ていなかった結果、広く認知されていないという訳。

じゃないとおかしいですよね、これだけの歴史と背景を持ちながらこの認知度の低さは。

私も数年前までは現存している事すら知りませんでした。ヴィンテージでしか入手できないと眼鏡という認識でしたから。

 

 

1833年創業の世界最古の眼鏡メーカー「American Optical アメリカンオプティカル」。

アメリカンオプティカルの歴史は眼鏡の歴史と言っても過言ではない位の偉業を成し遂げてきたブランド。

そして今でもアメリカ生産を貫く男前過ぎるブランド。

この機会に是非アメリカンオプティカルを試してみて下さい。

 

 

 

すいません、本日のブログの内容は本来であれば昨週お伝えすべき内容だったのですが・・・・。

実はAOのイベント、明日までなんですよ。。。

今日、明日で何とかスケジュール調整してお店にお越しくださいませ!

こんなラインナップで見れる事ってホントにないですからね。

鈴木

RELATED PRODUCTS