JALAN SRIWIJAYA の魅力とサイドゴアブーツ by Works

2018.10.31

 

 

 

今季からEXPLORER WORKSでの取り扱いが始まった『JALAN SRIWIJAYA/ジャランスリウァヤ』。

 

アジア圏にありながらヨーロッパ製の革靴に匹敵する人気を誇るシューズファクトリーです。

 

輸出がメインのブランドなのでインドネシア国内では実はほぼ無名なのですが、

 

日本では紳士靴のメーカーとして広く知られています。

 

 

でも一体どんなブランドで何故人気なのか?というのは意外と知らない方も多いのでは。

 

そこで今回は少し掘り下げてブランドの紹介をさせて頂こうかと。

 

プラス、個人的にオススメなサイドゴアブーツも。

 

なるべく短く分かりやすくお伝えできればと思いますがやっぱり長くなります、スミマセン。

 

 

 

全部読むのが面倒な方に始めに結論だけ言わせて頂くのならば、ジャランスリウァヤの魅力はずばりコストパフォーマンス

 

企業努力によって、高級欧米靴のクオリティを持ちながら日本国内ブランド以下の価格で販売されている革靴です。

 

 

 

 

 

JALAN SRIWIJAYA/ジャランスリウァヤ

 

 

 

ではここからが本題。

 

ジャランスリウァヤはブランドネームの下に書いてあるとおり、『Hand Made in Indonesia』。

 

インドネシアのブランドが自国で革靴をハンドメイドしています。

 

 

革靴ブランドとして日本市場で販売を始めたのは2003年ですが、実はファクトリーのルーツは100年近く前。

 

ジャランスリウァヤのファクトリーである『フォルトゥナ・シューズ』の創業は1919年で、インドネシアの靴工場が起源です。

 

 

 

 

 

創業当時、インドネシアはオランダの植民地。

 

外国人の軍人向けにミリタリーブーツの製造を行っていました。

 

 

第二次世界大戦と独立戦争を経てインドネシア共和国が誕生し、70年代にはフォルトゥナシューズ社として工場を再開。

 

そして社長であるチャンドラ氏と生産管理を行うスパーマン氏は「これからは平和の時代だ」という想いを胸に、靴作りを学ぶ為イギリスへ。

 

革靴作りの聖地ノーザンプトンで修行を積み、そこでブランドを語る上で欠かすことの出来ない

 

『ハンドソーンウェルテッド製法』の礎を築くこととなります。

 

 

 

 

 

この『ハンドーンウェルテッド製法』、ジャランスリウァヤ最大の特徴であり魅力である重要なポイント。

 

現在の英国既成靴で多く取り入れられている機械式の『グッドイヤーウェルテッド製法』の原型となった製法です。

 

大量生産に向かないこの製法は、1874年にアメリカでグッドイヤーウェルト製法が開発されて以降減少の一途を辿っています。

 

しかし一方で絶滅することなく、少量に時間をかけて作り上げられる高級ビスポークシューズなどにはよく用いられる製法でもあります。

 

 

 

 

 

ハンドソーンウェルテッド製法は名前の通り、最後のアウトソールの縫いのみを機械で行い、その他は全てハンドメイド。

 

というのも、曲がった針を使ってアッパー・中底・ウェルトを松脂を擦り込んだ麻糸で縫い上げる

 

「すくい縫い」が手縫いでなければ不可能だから。

 

 

グッドイヤーウェルト製法ではミシンによるすくい縫いを実現するため「リブ」と呼ばれる部品が接着剤でインソールに組み込まれています。

 

しかしハンドソーンウェルテッド製法はこの「リブ」を接着せず、インソール・アッパー・ウェルトを曲がった針で直接縫い付ける製法。

 

 

ウェルトを中底に直接縫いつけているため返りが良く、履き心地がとても軽くなります。

 

またリブが中底から剥がれる心配も無く、パーツそれぞれが中底にしっかり縫いつけられているため非常に耐久性に優れ、

 

構造的にも丈夫で安定感があり、型崩れせず、何度も底替えできしっかり手入れすれば長く付き合える靴が生まれるというわけです。

 

 

 

ウェルトを直接縫い付けるために、インソールには通常の革靴より厚い4mm前後の革が使用されるのも特徴のひとつ。

 

これによって初めから足当たりがよく、足に沿って沈みが生まれパーソナルレベルでの履き心地の良さが実現されます。

 

 

一方でグッドイヤーウェルト製法よりも中物コルクは薄く、

 

経年による沈み込みが抑えられるため、履き始めからジャストサイズで選ぶことが出来るという利点も。

 

 

ハンドソーンウェルテッド製法は数百年前から伝わる手縫い靴の代表的製法であり、高度な技術力を要するとても貴重な製法なのです。

 

 

 

 

 

そして使っている革も最高品質。

 

アッパーカーフにはフランスのデュプイ社やアノネイ社のものを使用しています。

 

 

世界でもトップクラスの最高品質カーフレザーを作るタンナーである『デュプイ社』。

 

1948年創業のデュプイ社はタンナーの最高峰とも称され、エルメスなどの高級ブランドも御用達。

 

デュプイの革を使っていることが一種のステイタスとなっています。

 

独自の製法でなめすことにより生み出される、他の革メーカーにはない光沢とキメの細かさ、

 

滑らかさ、丈夫さと素材感とを持ち合わせたボックスカーフはまさに世界トップクラスです。

 

 

 

手間も技術も必要なハンドソーンウェルテッド製法を行い、使用するレザーも最高級。

 

なのにジャランスリウァヤの靴はほとんどが3万円前後!!脅威的です。

 

 

これはずばり、『インドネシア製』だからこそ実現できたプライス。

 

アメリカやイギリス、日本に比べて生産コストがずっと抑えられ、そのまま製品の代金に還元されています。

 

更に日本へ仕入れる際、両国の経済連携のおかげで輸入関税が下げられているのも理由のひとつ。

 

技術、製法、素材、どれをとっても最高品質の革靴がロープライスで手に入る・・・

 

 

『ジャランスリウァヤの魅力はずばりコストパフォーマンス

 

企業努力によって、高級欧米靴のクオリティを持ちながら日本国内ブランド以下の価格で販売されている革靴です。』

 

 

 

 

長々とお付き合い頂き、ありがとうございました。

 

最後はそんなジャランスリウァヤからサラッとサイドゴアブーツをご紹介しておしまいです。

 

 

 

CALF LEATHER SIDE GORE BOOT w/DINITE SOLE

PRICE 38,880円(税込)

 

 

「EDWARD」ラストを起用したシンプルなサイドゴアブーツ。

 

バランスのとれた形で、オンオフ問わず履けるユーティリティなブーツとして人気です。

 

もちろんこちらもハンドウェルテッド製法。アッパーもディプイ社のカーフレザーを使用しています。

 

 

尖り過ぎず丸すぎない綺麗な形のトゥ、踵から土踏まず、つま先への曲線が美しいですね。

 

履き口がやや細身で甲が高すぎないため、パンツの裾幅を気にせず穿けるラクさがあります。

 

 

 

ステッチも細かく美しいのにゴツすぎず、でもソールはダイナイトソールというこのうれしさ。

 

言わずもがな、大変丈夫なソールなので気兼ねなくガシガシ履けちゃいます。

 

 

 

 

 

で、もう明日から11月ですがこれから年末、そして年始に掛けて徐々に○○会という名の色んな飲み会が増える時期。

 

ということは靴の脱ぎ履きも増える。サイドゴアブーツ、あると便利。。

 

最初は硬くて履きにくいので年末に向けて今から馴染ませると尚良し、かと。

 

 

 

 

 

 

きれいめなスラックスに合わせてもいいし、軍パンとも相性がよさそうです。

 

繰り返しになりますが、何より馴染めば脱ぎ履きラクなのがいいですよね。

 

実際に手に取ってまじまじと眺めてみても、ステッチの細かさやレザーの美しさは言うことなし。

 

これで3万円台は正直破格だと思います。お値段以上。

 

控えめなプライスを抜きにしてもとても良い靴なのでぜひお試しください。

 

 

すでにジャランスリウァヤの靴は全てウェブショップページにアップされております。

 

カワバタが紹介したプレーントゥ、ストレートチップ。

 

そしてサイドゴア、Uチップ、Vチップと、持っておきたい定番的なラインナップです。

 

 

 

ブランドのウェブショップページへはこちら⇒JALAN SRIWIJAYA/ジャランスリウァヤ

 

今回紹介したサイドゴアブーツのページへはこちら⇒CALF LEATHER SIDE GORE BOOT w/DINITE SOLE

 

 

 

取扱店舗:Explorer Works

tel 052-259-6572
e-mail:ex@explorer-out.co.jp
open:11:00-21:00

 

 

 

 

 

…長いブログを更に長くする物凄く個人的な情報、蛇足ですが、

 

大好きな筋肉少女帯のメジャーデビュー30周年記念アルバム『ザ・シサ』が本日リリースしまして。

 

予約していたので昨日フライングゲットしたのですが超次元的に凄まじかったです。

 

ザ・シサのシサとは視差のこと。

 

理解の範疇を超えていて恐ろしいけどモヤモヤしつつ惹きつけられる感覚が、

 

『マルホランド・ドライブ』を観た後の余韻に似ているなあと思いました。

 

再結成前、中期の筋少の空気も感じさせつつ、当時とは比べ物にならない

 

30年やってきたバンドのクオリティーで、圧倒的に天才的で変態的なアルバムでした。

 

再結成後に筋少から離れていたファンも楽しめるんじゃないかなあ。

 

 

ムリヤリ関連付けるならば、ハッキリとワケは言えないけどなんだかめちゃくちゃ格好良い!と思うのは服も音楽も一緒…。

 

と、いうわけで明日は新宿タワレコの筋少衣裳展を見に行く為だけに東京へ旅立ちます。

 

ご縁があればお会いしましょう。

 

ではでは。。

 

 

 

hamamoto

 

 

 

 

 

 

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